cisco Nexus9300-fx3シリーズのosファームアップ方法のメモです。
免責と注意事項:これらの設定によって生じた損害については責任を負いかねます。具体的な設定や変更を行う前に必ず試験、バックアップを行ってください。
加えて、メモ書き程度のため記事内容の正確性は担保できないことをご理解ください。
- 今回想定するnx-osのファームバージョンはver 10.2.(3)です。
概要
- 事前準備
- OSファイル入手とFTP(TFTP)サーバの用意
- フラッシュ容量の確認
- OSファイルのコピー
- コピーOSファイルの確認
- OSをインストール
- バージョンアップ後の確認
事前準備
- Nexusスイッチのマネジメントポート(mgmt0)にIPアドレスを付与(192.168.1.1)
Switch#conf t
Enter configuration commands, one per line. End with CNTL/Z.
Switch(config)#interface mgmt0
Switch(config-if)#ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
Switch(config-if)#no shutdown
Switch#copy running-config startup-config
- FTP(TFTP)サーバとして使用するPCへIPアドレスを付与(192.168.1.2)
- NexusスイッチとPCの疎通確認
Nexusスイッチのマネジメントポート(mgmt0)とPCをLANケーブルで結線してpingによる疎通確認を行います。
ping 192.168.1.1 vrf management
- 既存バージョンの確認
Switch#show version
OS ファイルの入手と FTP(TFTP)サーバの用意
アップグレードするためのOSファイルを入手します。その後、入手したOSファイルをFTP(TFTP)サーバへ格納します。
著者環境ではFTP(TFTP)サーバとして 「3CDemon」をインストールしたPCを使用
※現在「3CDemon」は更新がストップしておりダウンロードできなくなっているため、代用ソフトとして「Tftpd64(The industry standard TFTP serve)」等を使用することをおすすめします。
フラッシュ容量の確認
フラッシュの空き容量を確認して新たにインストールするOSファイルの容量よりも大きいことを確認します。
Switch#dir bootflash:
Switch#show system internal flash
OSファイルのコピー
以下コマンドでosファイルをコピーします。
Switch#copy tftp://TFTPサーバのIPアドレス/osファイルネーム bootflash: vrf management
今回のTFTPサーバIPアドレスは「2.OSファイル入手とFTP(TFTP)サーバの用意」でpcに割り振った192.168.1.2になります。
コピーOSファイルの確認
bootflash:に先ほどダウンロードしたosファイルが存在することを確認します。
Switch#dir bootflash:
OSをインストール
コピーしたosをダウンロードします。
Switch#install all nxos bootflash:osファイルネーム
Switch#
Switch#
[####################] 100%
表示されたインジケータが100%になるまで待ちます。
その後再起動を求められるためyesを入力してスイッチの再起動を行います。
バージョンアップ後の確認
最後にosバージョンが任意のバージョンにアップグレードされているかを確認します。
Switch#show version
任意のバージョンにアップグレードされていれば完了です。
おまけ 旧パッケージファイルの削除
旧パッケージファイルを削除することで容量の削減ができます。
Switch#install remove inactive
参照外部リンク
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